内視鏡検査の流れ
◇◇内視鏡検査の特徴と大腸検査の大まかな流れをご紹介します
◆検査方法のいろいろ
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まず消化器系の検査には、どのような検査方法があるのかご紹介いたします。
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特 徴
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欠 点
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簡単であり、医師の技術を要しない。 |
早期発見には役に立たない。 |
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癌の本質にせまる検査。 |
まだまだ実験段階である。 |
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簡単であり、医師の技術を要しない。 |
痔でも陽性になることがある。 |
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現在では補助的な意義しかなく病理組織診断ができない。
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医師の技術により正確さ、苦痛が大きく異なり、下剤を必要とする。
また便をポリープと見まちがえる可能性もある。 |
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病理組織診断ができ、癌を確実に診断できる。治療、ポリープ切除も可能。
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医師の技術により苦痛が大きく異なる。
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このように検査方法の違いで、それぞれに特徴と欠点が違ってきます。比較的@〜Cは、健康診断などで多くの方が受けられる検査ですが、初期段階の癌やポリープを見落とし易い検査方法ともいえます。内視鏡検査の場合、スコープで隅々まで観察して、検査をすることが可能なので比較的小さな無茎性のポリープや平坦・陥凹型の癌を容易に発見することができます。
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◆内視鏡検査の大まかな流れ @〜E
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患者さんは大腸の中をきれいにするため自宅で
約2リットルのお薬(洗浄液)を飲んでいただきます。 約5〜8回の排便で便が透明になり、腸がきれいな状態になったら来院していただきます。
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A
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軽い麻酔を行います。
この麻酔により、患者さんの苦痛を和らげ意識を保ちながら検査をすることが可能となります。 検査中は、呼吸・循環の状態をモニタリングをして、安全に検査を行います。
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B
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盲腸まで内視鏡を挿入して観察を行います。
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C
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ポリープ、癌などの大きさにもよりますが、内視鏡手術が可能な場合には状況に応じた治療をします。外来で内視鏡による日帰り手術を行った場合は、切除後
自宅で安静にして食事療法をしていただきます。 状況に応じて、1〜2日間の安静のための入院を要する 場合もあります。
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D
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検査終了後は、ベットで15〜30分の休憩をとります。
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E
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治療後は、医師より検査結果や治療内容、検査後の注意点などを説明いたします。
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◆ポリープと癌の種類
特に、c.無茎性、d.平坦陥凹型、の形状のものは、内視鏡検査以外で発見することは困難です。日本人の食生活の変化とともに、消化器系の癌も増加傾向にあります。少しでも疑わしいと判断された場合には、内視鏡検査をお勧めいたします。また定期的な内視鏡検査を受けることにより、早期癌の発見にもつながります。
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